おはようございます。なお吉です。
今日はいよいよヨハネスブルグのダウンタウンをOpen Top Busを利用して巡りたいと思います。
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前回はヨハネスブルグの最凶の観光手段であるOpen Top Busについて書きました。
今回は実際にこのOpen Top Busを利用してみたいと思います。
いざ、Open Top Busで市内観光へ!
という訳で、Open Top Bus乗り場に到着。
チケットをネット購入した際に届いたメールを提示し、紙チケットを受け取りました。
早速乗車。このOpen Top Busは2階建てバスで、その名の通り2階は屋根なしの開放的な空間。
ということでせっかくなので、2階部分に乗りました。
開放的で気持ちいいです。ちょうど1月は南アフリカは夏なのですが、蒸し暑さはなくカラッとした気候。風が吹き込むこの2階は、太陽光対策さえしておけば意外と快適でした。
さて、出発です。
まずはヨハネスブルグの中心街を走り抜けます。
さぁ、どんな世紀末感が出ているのやら。
ん?(゚A゚;)
あれ?(゚A゚;)
普通に綺麗な街並み。
なんかこう……マッドマックス的な情景を期待想像していたので、少し驚きです。
ヨーロッパ辺りでよくある街並みといったところ。
また、街中にはこのような建造物がいくつか目に付きます。
これはかつてこのヨハネスブルグで起こったゴールドラッシュを名残を残したもの。
1886年、ヨハネスブルグで金の鉱脈が次々と発見され、それまで何もなかったこの街がアフリカ一の経済都市にまで成長を遂げたことに対し、この金採掘機器をモニュメントとして残してあるんだとか。
ちなみにヨハネスブルグという名前になったのも、このゴールドラッシュのタイミングなんだとか。
ただ、どの”ヨハネスさん”にちなんで名付けられたのかは諸説あるものの、未だに謎なんだとか。
ここまで巨大な都市なのに、その由来が不明ってのはなんだか謎めいてますね。
ちなみにこんな情報はバス内の音声ガイドから聞くことが出来ます。
◯◯ていないガンジー?
さて、バスは相変わらず綺麗な街中を巡っています。
大きなバスターミナルにやってきました。
ここはGandhi Square Renaissance Centre(ガンジースクエアルネサンスセントレ)という場所。
ピーターマリッツバーグでも出てきたガンジーがここでも登場です。
ここヨハネスブルグはガンジーが若かりし頃、弁護士として働いていた街でもあるんだとか。
それにちなみ、ピーターマリッツバーグ同様、ガンジーの名前と銅像がここに残されています。
その銅像はというと、こちら。
んんっ!?(゚A゚;)
いや、「ガンジー=禿」という代名詞的なイメージがあったんで、フサフサのガンジーは凄い違和感。
まぁ、若かりし頃に活躍した土地なので、こっちの方が正しいと言えば正しいんだろうけど。
そんな世界的にも珍しい、「禿ていないガンジー」を見れるのも、ヨハネスブルグならではですね。
……なんというまとめ方。
ヨハネスブルグで外せない場所、アパルトヘイトミュージアム
さて、バスは街の中心から郊外へと進んでいきます。
郊外へ行く程、都会感が薄れ、少し危ない雰囲気が漂ってきました。
ただ、このバスにさえ乗っていれば安全なので、安心して外を眺めていられます。
さて、バスは僕のヨハネスブルグ観光の最大の目的地前に到着。
それが、
アパルトヘイトミュージアム。
南アフリカの歴史を考察するに当たり、外すことが出来ないのが、このアパルトヘイト政策。
アパルトヘイト政策とは。
白人と非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)の諸関係を規定する人種隔離政策のことを指す。かねてから数々の人種差別的立法のあった南アフリカにおいて1948年に法制として確立され、以後強力に推進されたが、1994年全人種による初の総選挙が行われ、この制度は撤廃された。
(中略)
レストラン、ホテル、列車、バス、公園に映画館、公衆トイレまで公共施設はすべて白人用と白人以外に区別された。バスは黒人用のバスと停留所、白人用のバスと停留所に別れ、病院も施設の整った白人用と不十分な施設しかない黒人用に分けられた。白人専用の公園などの場所に立ち入った黒人はすぐに逮捕された。
出典:Wikipedia
簡潔にまとめると、白人優遇政策。
かつての南アフリカの白人層のうち、弱かったオランダ系移民の救済のための法律が、次第に人種差別法へと変化していったのが始まりだったようです。
また、アパルトヘイト政策はその差別的内容に拍車が掛かっていき、
人種の違う男女が結婚することを禁止された。
異なる人種の異性が恋愛関係になるだけで罰せられた。
黒人に身分証明書の携帯を義務付けた法。有効なパスを持たないものは不法移民とされ、逮捕されホームランドなどへの強制送還が実施された。
出典:Wikipedia
このような人種だけで全てを分け隔てるような社会を形成していったそうです。
そんな当時の状況や資料を見れるということで、やってきました。
チケットは70ランド。Open Top Busの乗車券割引があるので、チケットの提示を忘れずに。
さて、入場券として渡されたこれ。
BLANKES WHITES。白人という意味。
日本人なのに、白人?
日本人はカラードに属するはずなんですが、当時は名誉白人という扱いを受けていたんだとか。
だから、僕のチケットはこれになります。
そして、
ミュージアムの入り口は、白人用と黒人用に分かれて作られています。
※あくまでも当時の再現のためです。実際にはどちらのチケットでもどちらからも入れます。
という訳で、早速白人用入り口に入ってみます。
入って驚き。このようにズラッと身分証が展示されていました。
しっかりと赤字で白人と記載されています。
では、黒人用入り口の方はどうなっているのか。
ちなみにここから先は撮影禁止。
中はグロいのかな?って思っていたのですが、結構淡々と展示品が並べられている様子。
アパルトヘイト政策を暴力政策と勘違いしていました……
そのため、アパルトヘイトに関する事前知識がなければ、結構置いてけぼりになります。
もっと事前学習して来れば良かった……
ただ、ネルソン・マンデラに関する情報量は凄まじく、幼少期から活動家時代、獄中生活から初代大統領になるまでの長い歴史が事細かに記されていました。
これだけでもここに来た価値は十分にあったというものです。
ただ、これから行かれる方はアパルトヘイト政策に関する事前学習、必須ですよ!
ビールの世界へ!ビール博物館
さて、アパルトヘイトミュージアムを後にし、再度バスに乗車します。
あー、都会だなぁ。
正直なところ、このアパルトヘイトミュージアムに来るのがヨハネスブルグの最大の目的だったので、これからどうしようか状態。
そんな時のために、バス乗車時に貰えるシティーマップがあります。
この先、何かあるかなー?
どれどれ……
ん?
World of Beer?
ビールの…世界…だと?
これは行くしかねぇ!
ということで、下車。
SAB World of Beer。
ここはツアー形式でビールの世界について見て回ることが出来ます。
ツアー代金は127ランド。結構お高いです。
ただし、ビール2杯付き。
ツアーが始まるまで、ビールで一息。
美味し!
さて、時間になったので、ツアースタート。
世界では毎分5万リットル弱ものビールが消費されているという、驚くべき情報からスタート。
ヒエッ(゚A゚;)
ここから、南アフリカにおけるビールの歴史や、先住民族たちのお酒の試飲なんかも出来たりします。
また、現代のビール製作工程なんかも紹介も。
ただ、ビール製作工程については、京都のプレモル工場での工場見学でガッツリ聞いたことがあったので、知ってたんですけどね……
まぁ、
こんな昔のパブを再現された場所でビール(3杯目)を飲めただけで十分です。
ちなみにこのグラスはお土産に貰えます。
……って、バックパッカーにガラス製のグラスの土産は逆に嫌がらせですよ!(゚A゚;)
ただ、しっかりと持って帰らせて頂きました。
※ちなみに、このグラスはリマのお宿桜子に寄贈したのは内緒。
そんな酔っ払い気分でビール博物館を出れば、もうバスの最終便のお時間。
という訳で、これにてOpen Top Busツアー終了!
まとめ
世界を旅していて、今回初めてOpen Top Busツアーに参加しましたが、ヨハネスブルグのように物価の高い場所・治安が宜しくない場所において、このバスの利用価値は本当に大きかったと思います。
ヨハネスブルグ自体、しっかりと移動手段を考えれば観光資源も多くて素敵な街でした。
タクシーでアパルトヘイトミュージアムだけ行くよりも安かったので、ヨハネスブルグ観光のスタンダードに基軸となるものだと思います。
という訳で、ヨハネスブルグでOpen Top Bus、オススメですよ!
あっ、ちなみに帰りは終着地のConstitution HillにフリーWi-Fiがあるので、それでUBERを呼べます。完璧です。
てな訳で、今日はここまで!お付き合い頂き、ありがとうございました!
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