【デンマーク】ヒッピーの楽園?自治区「クリスチャニア」に潜入!

9日目、開催します!


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9日目、北欧旅最終日でございます。

 

いやー、休暇としてはサラリーマン史上最長でしたが、流石に4カ国周遊するには短かったですねー。

 

とは言え、ブログで書きたいことがたんまりとあるので、北欧編はもうしばらく続きます。どうぞお付き合い願います。

 

 

 

え?世界一周・南米編はどうすんの?って?( ゚д゚)

 

 

 

ほ、北欧編が終わったらちゃんと書くんだから……

 

【現在地】

デンマーク・コペンハーゲン

 

 

ヒッピーの楽園「クリスチャニア」とは?

皆さん、「クリスチャニア」って聞いたことあります?

 

僕もデンマークにやってきて初めて知ったこの名前。

 

何やらコペンハーゲンにはヒッピー達が自治するミクロネーションがあり、その名前がクリスチャニア(Christiania)と呼ばれてるんだとか。

 

ちなみにヒッピーとは、「1960年代後半にアメリカ合衆国にあらわれた欧米の伝統、制度などそれまでの考えかたにしばられた価値体系を否定する、ボヘミアニズムなどとならぶカウンターカルチャー(COUNTER CULTURE)の一派、およびそのムーブメント。(引用元:Wikipedia)」だそうです。

 

要は現代社会の型に囚われず、自由に生きる人々と言っても差し障りないでしょう。

 

クリスチャニアには、なんと国旗もあります。

 

デザインの由来として、この黄色い円は「Christiania」という綴りの中に3回出てくる「i」を象徴しているのだとか。

 

 

 

へぇ~

 

 

 

ただ、ヒッピーの自治区なんて政府から目を付けられかねないため、どこにあるか分からない場所でひっそりと生活してるんじゃないか?

 

それがね、

 

堂々とオープンになっちゃってました。

 

ちなみにここ、自由に入ることが出来ます。

 

という訳で、

 

クリスチャニアに潜入してきます!

 

クリスチャニアの中はどうなっているのか?

先程の門をくぐれば、そこはもうクリスチャニア。

 

ま~ぱっと見、治安の悪そうなこと。

 

昨日天空から見たように、コペンハーゲンの街並みはかなり洗練されたものであった一方、クリスチャニアはその雰囲気から本当にガラっと変わり、少し汚い雰囲気の建物にグラフィティーという、言わば真反対のような空間。

 

ただ、デンマーク政府が治安維持に関わっていないため、彼ら独自のルールが存在します。

 

それが、「窃盗、暴力行為、銃、刃物、防弾チョッキ、強い麻薬」が禁止されているということ。

 

無法だからこそ、これらのルールは鉄の掟となり、住民たちはしっかりとその鉄の掟を守ることで治安は保たれているのだとか。

 

さて、中を歩いているとクリスチャニアの地図がありました。

 

クリスチャニアは結構広大です。

 

34ヘクタールの土地があり、その中に1000もの建物、そして850人の人々が生活しているそうです。

 

これだけの広大な土地なので、デンマーク政府とは何度か激しい対立があったそうなのですが、現在では一定の制限や監視、義務を果たす(水道、電気、ごみ処理などの料金や税金の支払い等)でこのミクロネーションは存続しているんだそうです。

 

さて、中を進んでいく途中、このようなグラフィティを見つけました。

 

ここから先にある100m強程の通りの名は「Pusher Street(プッシャー通り)」

 

この先ではデンマークでは違法とされている「大麻」が売られています。

 

 

しかも白昼堂々と。

 

 

これまで世界を旅する中でヒッピーの街と呼ばれたタイ・パーイや南米の国々で大麻が売られている現場を見かけることは何回かありましたが、ここまで堂々と売られ、それを使用する人がいる空間に出会ったのは初めてだったので、中々衝撃的な光景でした。

 

そのため、このエリアは大麻の匂いで充満しており、本当に異質な空間でした。

 

僕はタバコや大麻の類はやらないという個人的掟があるのでそのまま通り抜けましたが、そういうものが好きな人には本当に「楽園」なのかもしれませんね。

 

さて、プッシャー通りを抜けると、本格的な居住区のようなエリアにたどり着きます。

 

コペンハーゲン市内の居住区と本当に建物自体から雰囲気までも全く異なるため、今デンマークにいるのか疑念が出る程のギャップがありました。

 

また、居住区だけでなく、商店やカフェ、バーやお土産物屋まであり、本当にこのミクロネーションのみで生活が成り立つような仕組みが出来上がっていました。

 

そうなんです、お土産物屋があるように、ここクリスチャニアは毎年50万人が訪れる、コペンハーゲンで4番目に大きな観光地でもあるんです。

 

ここへやってくる人々の目的は様々かと思いますが、この50万人という数字はデンマーク政府としても無視できない数字であるのでしょうね。

 

だからこそ、クリスチャニアが今なお存続する大きな要因でもあると思いました。

 

まとめ

世界一周中、ナゴルノ・カラバフ等正式な国家でないエリアに足を踏み入れた経験がなかったため、今回のクリスチャニアが初めての「国家でない自治区」体験でした。

 

ヒッピー達の何者にも囚われない自由な発想から来るグラフィティやアートが到るところにあり、それを眺めながら歩くだけでもかなり楽しかったです。

 

また、政府とミクロネーションがお互いの存在価値に対してバランスを取り、このクリスチャニアに一定の自治権を認めている点も中々興味深いものでした。

 

この点は帰国してからもう少し深く調べてみようかな。

 

ではまた!

 

 

さぁ、明日は帰国だ!

 


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