4日目のお話
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目覚め。休養も十分だ。
恐れていた高山病の気配も少ない。
3000mを越えても少しキーンとした頭痛のみで済んでいるのだから、高度順応は成功したようだ。
さて、出発だ。
今日はディンボチェという街がゴールだそうだ。
最初は緩やかな200mほどの下り。その後に600mほどの急な登りがあるそうだ。
ただ、今日は一昨日までの自分と違う。
昨日のトレッキングで得た学びを活かし、スタートからの歩き方を再確認し、ペース配分を心の中で整える。
序盤の下りは結構楽だ。トレッキングポールがあることで身体を足だけでなく腕でも支えられるので安定し、負荷の分散にも繋がっている。
何度か滑りそうになったが、ポールを支えになる。
ありがとう、アンディ、フランク。
ただ、気がかりなこともある。前日、しゅんくんが左足首を負傷したことだ。共にゴールするのがこのトレッキングの絶対条件であると密かに思っているので心配だ。
本人に確認したところ、サポーターで固定していて痛みもほとんどないらしい。一先ずは大丈夫そうなので安心した。
下りは足元に注意しつつも、周りを見て歩けるので景色を楽しめる。
これが凄く気持ちいい。風景の変化を楽しみつつ、一歩一歩進んで行く感じが堪らない。
途中のネパール仏教のパゴダも見て感動出来るぐらい楽しめている。
登りは先を見ると絶望しかないので、自分の足元しか見てないから全然楽しめないのもある。
ただ、今日は雨が降りそうだ。空がどんよりしてる。朝方は結構綺麗に晴れていたのに。山の天気は本当に変わりやすいなぁ。
今日は断崖絶壁沿いの道が続く。
一寸先は闇だが、崖からこれまで来た道を見下ろすことができ、ここまで歩んできた道がどれほど長いものだったか、ここまで高いところに来たのだと改めて歩んできた実績を実感することができ、モチベーションを新たにできた。
あんなに高いところにあった2日目の吊り橋が、あんな豆粒みたいだとは信じられない。
標高は高くなったけど、高山病の気配は少ない。高地順応と水がぶ飲みが効いてるかな。
ただ、登るにつれてやはり次第に寒さが増してきた。
移動中は半袖だが、休憩中はマウンテンパーカーを着ないとすぐに身体が冷えてしまう。高山病だけでなく、風邪を引かないようにも注意が必要だ。
昼前に本日の下り道が終了。ここからは600mの登り。気持ちを引き締める。
昼御飯を早々に終わらせ、後半戦スタート。
やっぱり登りはキツい。汗が止まらない。
登りは本当に足元だけを見て、一歩一歩進んでいくしかない。
先を見ても仕方ない。まだこれだけ残ってるんだと絶望するかもしれない。でも進んでいるのだから、必ずたどり着ける。
一歩一歩。確実に。
登りは人生観に似ていると柄にもなく感じた。
目標を立てるも先ずは目の前の事に一生懸命にならないと目標までもたどり着けない。
裏技もどこでもドアもない。
確実に進んで行くしかないのだ。
それでもしんどいことには変わりないが。
また、今日は2日目と異なり、途中で止めようという考えは全くなかった。
昨日エベレストをはっきりと見て、この過酷さの先にはもっと素な景色が見れるんじゃないか、今まででベストな風景に出会えるのじゃないかとワクワクの方が強い。
だから、どれだけ苦しくとも一歩一歩頑張れる。
結局はニンジンをぶら下げられた方が頑張れるものだ。
アムリットがいつもより休憩が少ない。少し苛立つ。いかんいかん、登りに集中するんだ。
気付けば本日の登り終了。これまでと比べても体力的にも肉体的にも精神的にも余裕を持ってたどり着くことができた。
あとは下りだけ。下りはやっぱり楽だし景色を楽しめる。
俺は下りの方が好きだな。
宿に到着。石造りの素敵な宿。
身体を拭いて洗濯して仮眠。
―――
異変は起きた時に感じた。
頭が痛い。熱っぽい。
いや、まさかな。さっきまで全然平気だったし。
改めて確認してみる。
間違いない。
これは色達で味わった高山病の症状だ。
ヤバい。
明日もトレッキングは続く。今日は夕飯を済ませて早く寝よう。
ダイニングで夕飯を待つ。作るのに時間が掛かるらしい。
これは待つしかない。
……宿のインド人うるせえ。
ベースキャンプから帰ってきた組らしい。
テンション高いのはいいけど、ダイニングで騒ぐな。歌うな。踊るな。
部屋でやれ、部屋で。こちとら病人だ。
……いかんいかん、毒づいてる。
ようやく運ばれてきた夕飯を平らげ、早々に眠りに着くのであった。
明日、無事に回復してますように。
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