7日目のお話。
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目が覚める。
その瞬間に気付いたことがある。
頭痛がすること。
昨日の夜の水分補給が少なかったせいか?
ただ、頭痛と言えど少し頭が痛いという程度でトレッキングには問題ない。大丈夫。
今日は標高5000m弱のロブチェへのトレッキング。
登りとしては500mほど。
昨日練習で登った山の方が高い。
そのせいか、今日は気持ち的には余裕だ。
前半は山肌を沿うような少しのアップダウン、後半は一気に300m登る山道が待っている。
身仕度を整え、いざ出発。
標高が4000mを越えると木々が生えなくなり、このような草むらだけの砂漠地帯になるという。
出発して早々、虹を発見。
今日のトレッキングに幸運をもたらすものであればいいんだけど。
これまでのトレッキングと決定的に違う点があった。
寒い。
そりゃそうだ。
ここはディンボチェは標高4400m。
地表との寒暖差が25℃以上違うのだから。
これまでは半袖で登っていたが、今日からはマウンテンパーカーとヒートテックのコンボだ。
汗はかくが寒さにやられるよりマシだ。
途中、雨に打たれたので雨仕様に荷物をチェンジ。
ただ、荷物を変えたらすぐに止んだ。
山の天気は本当に気紛れだ。
前半はそこまで大きな登り降りはない。
意気揚々と進んでいける。
はずだった。
なぜだろう。
一歩進めるのが、何故こんなに大変なのか。
息切れしない登り方をしていても、すぐに息が切れる。
酸素が圧倒的に薄い。
たまらず何度も休憩を入れる。
肺の疲労が足にも連動した。
これぐらいのトレッキングでは、これまで全く問題なかったのに、足の疲労が大きい。
息切れと相まって全く進めない。
根気だけで前に進んで行ってるようだ。
何とか前半を終え、山小屋で休憩。
その時、はっきりと気付いた。
高山病の症状がはっきりと出ていることに。
頭痛、目眩、食欲不振。
吐き気が弱いことは幸いだが、これまでの高山病の気配とは明らかに違う。
まさか……と自分自身に言い訳してみるも、それが強がりなことは自分が一番よくわかってる。
無理やり水を飲み、何とかマシにならないかと対策を講じたが、即効性はあまりない。
そうこうしているうちに後半へ。
300mの登り。
これぐらいの登りはこれまでに何回も経験してきた。
だが、今日のその登りはこれまでと明らかに違う。
いくら足を進めても前に進まない。
息がすぐに切れる。
頭が痛い。
ここまで負の状況が揃っていると、越えられない大きな壁に面してるような絶望感がある。
本当にこういうときは気持ちだけが頼りだ。
絶対にベースキャンプまで行ってやる。
その思いだけが足を進ませてくれる。
気力だけで歩を進めてきた登りも終わり、アップダウンもほとんどない道に差し掛かる。
ここにはエベレストで亡くなった人たちの墓地(ルチュン)がある。
写っている石像が墓地である。
登山家、ポーター、シェルパ等。
多くのエベレストからの帰還が叶わなかった人の魂がここに眠っている。
日本人の墓もある。
もう少しここを見て祈りを捧げたかったが、高山病の症状が強まる。
目眩がひどい。
目眩がすると足元も覚束ない。
高山病の酷い症状になったが最後、解決策は下山するのみ。
それはギブアップを意味する。
そんなこと、あってたまるか。
もちろん、気持ちだけで突き進んで行っては、色んな人に迷惑が掛かる。
高山病は最悪、死に繋がる病気。
そこだけはわかってる。最悪の場合の判断は、躊躇なく下す。
だけど、やっぱり行きたいんだ。
エベレストベースキャンプへ。
最初は漠然とした憧れから始めたこのトレッキングではあるが、苦しいことを数多く乗り越えてきた今は、譲れない目標になっている。
色んな思いが交錯する。
何が正解かはわからない。
ただ、今は先へ進むことだけを考える。
そんな思いだけを頼りに、命からがらロブチェへ到着。
宿に着いて暖を取る。
ここからが本当の勝負。
全力で高山病緩和に努める。
明日の朝、何とかマシになっていてくれ。
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