おはようございます。なお吉です。
前回の記事でトルクメニスタン編が終わるはずが……まだ続きます。
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〜前回のおさらい〜
トルクメンバシに到着したその日の夕方、無事貨物船フェリーに乗ることができたため、無事トランジット期限内でトルクメニスタンを出国することができました。
スムーズに事が運び安堵していたその日は熟睡していましたが、翌朝起きるとまだトルクメンバシから直線距離20kmの海上にいるという状況でした。
さてさて、とりあえず状況が飲み込めない状態ですので、現状確認をしようと思います。
フェリーの乗組員っぽい人を捕まえては状況を聞いて回るものの、
全員、英語通じないんだな。
これは困ったぞ。
ある程度、フェリーが遅れることも予想してスケジュールを立ててはいるものの、いつ頃着くかの目処がなければやはり不安になります。
話し掛けまくり、身振り手振りで意思を伝えまくったところ、ようやく情報が掴めました。
どうやらバクーの天気が悪いらしく、入港が止まっている。そのため、多くの船舶が順番待ちをしている。
とのこと。
確かに周りを見てみると複数のタンカーも同じように海上で停泊していました。
天気の問題なので、いつ出発出来るか、いつ入港出来るかはまだ全くわからない状況だそうです。
自然の影響なら仕方ないね。
まぁ、こっち。
超快晴なんですけどね。
せっかくなので、フェリー内をぶらぶらしようと思います。
ここが後部デッキです。
前部デッキは入れないので、状況の確認や風に当たりたい時はここに出てきていました。
ただ、小ハエが尋常じゃないぐらい多かった……
救命ボート付き。
さて、船内に入りましょう。
かなり綺麗です。
ただ、壁側にはまたしても小バエが多いこと多いこと。
エントランスやソファーエリアもかなり綺麗。(写真撮り忘れた)
日本のフェリーとほぼ同じです。
雑魚寝スペースがなく、座席スペースに変わったぐらいかな?
ちなみにフェリーなのに売店は営業していませんでした……
ただ、レストランはかろうじてやっています。
トルクメニスタンマナト、乗船までに全部使い切っちゃったんですもん。
船内でドル両替も出来ないそうだし。
仕方ありません。
食料は事前に買っておいたパンとパスタの残り、あとお菓子が少々。
これで耐え忍んでいきます。
船内も動ける場所があまりないので、船内探索はこれでおしまい。
部屋に戻り、読書します。
ようやくキングダムを読み始めました。
うん、めちゃくちゃおもしろい。
多くの友人がハマっているのがようやく理解出来ました。
本当にシングルルームでよかった。
誰にも邪魔されず、気兼ねなくいつまでも読書出来ました。
夕方ぐらいになったので、状況を確認するために後部デッキに行きます。
はい、同じ場所。
この日は全く動かず、これにて終了。
―3日目―
朝、目覚めます。
確認します。
ブーーーン!
おぉ!進んでるやないかい!
遠くの天気も良さそうだし、これは今日中には着きそうだ。
てか、着いてくれないと困ります。
何故なら食料の残りがほとんどなくなってきたから。
今日のお昼でなくなりそうな状況。
由々しき事態です。
そういやアルミンどうしてんだろ?
フェリーに乗船してから一度も見掛けていません。
彼は部屋を取らないと言っていたので、座席エリアに降りて探してみます。
あっさりいました。
せっかくなので、色々話をしてみることに。
ここでトルクメニスタンの実情について知ることが出来ました。
本当のトルクメニスタンの顔
まず、トルクメニスタンの生活について聞いてみると、ネット上で聞いていた状況とは異なっていました。
経済成長率は潤沢な資源のおかげで高成長を見せている。更に、食料品・日用品や住居等の物価が低く抑えられている他、教育・医療費や電気ならびガス・水道などが無料とされている。この為、国民生活は実質的な収入金額以上に安定していると言える。
出典:Wikipedia
まずこれが嘘。
確かに物価は抑えられていました。
しかし、”教育・医療費や電気ならびガス・水道などが無料”だったのは前大統領の時代まで。
現グルバングル・ベルディムハメドフ大統領が就任してからはこれらは全て有料となり、生活を圧迫しているそうです。
それもそのはず。
トルクメニスタン人の平均月収は300ドル程度だそうです。
生活が困難であるため、近年はアゼルバイジャン等近隣国に出稼ぎに出たり、トルクメニスタンそのものから逃げ出すトルクメニスタン人が後を絶たないそうです。
また、失業率も高いらしく、そのため国が失業者を警察官として雇用している傾向があるそうです。
これがアシガバードで警察官が異様に多かった理由です。
失業者からすれば職が手に入る。
国からすれば国民を監視出来る人手が確保出来る。
Win-Winですね。
最後にインターネットについて。
僕はトルクメニスタンではインターネットは全く使えないと聞いていたのですが、お金さえ払えば使えるようです。
ただ、1GB/月で100ドル。
平均月収300ドルのトルクメニスタンではそれはもうあり得ない価格。
だから、使えるのは官僚や事業家等、資産を蓄えている人のみ。
インターネットは禁止されているというより、高すぎて使えないものなのだそうです。
トルクメニスタンは国民が裕福であるから「明るい北朝鮮」と呼ばれていますが、実情は聞いていた内容とは離れた状態でした。
なんだかトルクメニスタンの本当の顔を見た気がしました。
さて、アルミンに色々教えてもらい、こちらからも日本の話や旅の話をしていると、夕方になっていました。
状況を確認するため、外に出てMaps.Meを開くと、
残り10km。
ウォォォォォォォ!!!!
肉眼でも陸地を確認出来ました。
おぉ!これは本当に今日中には降りれそう。
部屋に戻り、準備をします。
大急ぎで準備を整え、出口前に移動し、再度Maps.Meを確認してみると、
残り15km。
あれ?増えてる?(゚A゚;)
おかしいなー。
ただ、確認すればするほど、
16km、17km、18km。
間違いなく逆走していました。
状況が全く理解出来ません。
アルミンに聞いてみると、どうやら入港待ちのせいじゃないかとのこと。
せっかく目の前にあるのに入港出来ないのかよ……
しかも何で逆走すんだよ……
絶望感に包まれながらも、この日は入港することが出来ませんでした。
―4日目―
朝起きて、前日と同じように後部デッキから状況を確認してみます。
残り20km。
で、停泊中。
しかもこの日、風がかなり強かった。
あっ、終わった。
絶望。
お腹空いたなぁ。
そう、昨日入港出来ると思っていたので、昨日の昼過ぎに全ての食料を食べ尽くしていたのです。
こうなったら部屋でひたすら耐え忍ぶのみです。
キングダム読みながら。
マジでキングダムなかったらこのフェリーは地獄そのものでした。
まさに蕞攻防戦です。
はぁ、でもお腹空いたなぁ。
(コンコン)
誰かが扉をノックしてきました。
扉を開けると、アルミン。
レストランに来ないのを心配して来てくれたようです。
トルクメニスタンマナトがないこと、船内でドル両替が出来ないことを告げると、
アルミン「ええわ、奢ったるわ」
マジでか!ありがてぇ!
有難く頂戴します。
約1日振りの食事はそれはもう美味しかった。
この日もアルミンと会話し、部屋で漫画読むというグータラ生活。
どうせこの風じゃ明日まで動かないしなぁ。
そう思っていた矢先。
ブロロロロ!!
動いたぁぁぁぁぁぁ!!
乗組員に聞いてみたところ、今日中には入港出来る模様。
夕日に照らされながら、陸地が近づいてきます。
19:30
バクー入港。
ようやく長い長いフェリー生活が終わりました。
いや、本当に長かった……
まぁ、
ここから入国審査終了まで、かなり時間掛かったんだけどね。
最終的に全て終わったのが22:30。
本当にお疲れ様でした。
まとめ
とりあえず、今回の行程を図で振り返ってみましょう。
トータル77.5時間。
想像をはるかに越えた大変な旅でした。
感想を一言にまとめるのは大変です。
ただ、一言にまとめるとすればこの言葉だけです。
うん。
もう二度と乗らねえ!!(゚A゚;)
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