おはようございます。なお吉です。
今日は観光や街歩きとは少し違うテイストになりますが、最低のトラブルとそこから起こった素敵な出逢いについてです。
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今日はウズベキスタン最大の観光都市、サマルカンドに向かいます。
サマルカンドはウズベキスタン最大の見所、レジスタン広場があり、本当に楽しみにしていた場所です。
ただ、そのサマルカンドに着いた時、最低な出来事が僕を待ち受けていました。
タシケントからサマルカンドへの移動。
タシケントからサマルカンドへはアフラシャブと呼ばれる新幹線のような高速鉄道を利用する予定でした。
意気揚々とタシケント駅のチケット売り場に行った僕。
長蛇の列に並び、駅スタッフの誰にも英語が通じないような状況の中、四苦八苦しながらチケットカウンターまで辿り着きました。
まぁ、チケットカウンターまで辿り着けばこっちのものです。
なお吉「明日のサマルカンド行きのアフラシャブを1枚」
駅スタッフ「サマルカンド行きのアフラシャブは3日後まで売り切れだ。」
見事に撃沈。
これはまずい。
スケジュール的に3日後まで待つ余裕はない。
他にサマルカンドへの行き方はないか。
ホテルに帰りその旨を相談してみると、何やらここのバス停から乗り合いタクシーがあるとのこと。
アフラシャブより時間は掛かるが安くタクシーも大量にいるとのことなので、翌朝急いでタクシー乗り場に行ってみることに。
【翌朝】
タクシー乗り場に着くと旅行者姿の僕を見るやたくさんのドライバーからサマルカンド行きの誘いが。
これは何とか今日中にはサマルカンドに行けそうだ。
そう安堵し何台かと交渉し、最終的にはドライバーは英語が通じないながらもエアコン付きタクシーであること、サマルカンドの予約していたホテルまで運んでくれることを承諾したタクシーに30000スムで乗ることに。
これが最低な出来事の始まりでした。
話が違う。
早速サマルカンドに向けて出発しました。
酷暑のウズベキスタンではエアコン付きタクシーは癒しです。
外の風景を楽しみながら4時間。
サマルカンド市内に入りました。
もう30分もすればホテルに到着出来そうだ。
そんな感じで呑気にくつろいでいました。
キキッ!
急にタクシーが止まりました。
全く知らないホテルの前で。
ドライバー「ホテル着いたぞ。」
あぁ、またこのパターンか。
自分の提携しているホテルに連れていき、マージンをもらうやつ。
ドライバーにホテルは既に予約してること、出発前に場所を地図で何回も確認したことを告げ、早々に本来のホテルに向け、再出発しました。
この時点で既にドライバーを信用していません。
次はどのホテルに連れて行くんだ?
面倒なことになったなーっと思っていたら、
ドライバー「ここが終着点だ。」
そこはホテルから遠く離れた幹線道路のど真ん中。
ちょっと待て。
こんなところからどうやってホテルに行けと言うんだ。
ドライバーに強めにクレームを言っていると、周りのウズベキスタン人が集まってきます。
ウズベキスタン人曰く、このドライバーは英語が通じないから最初のホテルまで連れていくという条件はなしだと。
それはあり得んだろ。
条件込みで金額合意しているのに、それを無下にするのであればこちらはびた一文払わんぞ。
強気に捲し立てると観念したのか本来のホテルに向かい始めます。
あー、めんどくせー。
だからドライバーは嫌いだ。
もう一刻も早くこのタクシーから降りたかったので、ホテル近くまで来たのでここでいいと告げ、交渉した金額を叩きつけてタクシーを出ました。
あー、めんどくさかった。
イライラが止まらないながらも、疲れたので早く寝たい。
そう思いホテルに歩を進めていると、
ドライバー「車を傷付けた分の金がないぞ。払え。」
ドライバーが追ってきました。
しかもあり得ない車の外傷費用の請求も添えて。
ちょっと待て。
そもそも俺は何も車には傷付けてない。
そんな後々めんどくさくなると分かることするか。
実際に僕は車には何もしていません。
ドライバー「いいや、お前がやった。払え。」
ウズベキスタン語なので詳細までは分からないまでも、確実にこんなことを言い出してきました。
もう話にならない。
ただホテルまで着いてこられたら面倒だ。
適当に無視してれば諦めるだろう。
僕はホテルとは違う方向に歩き出しました。
それに並走して着いてくるドライバー。
うぜー。
そこまでマージン貰えるホテルに連れていけなかったことが悔しいか。
もうホテルからもかなり離れたところまで来てもまだ着いてきます。
もういい加減にしろ。
言われのない修理費をなんで払わなきゃいけないんだよ。
約束と違うことをされ、ここまでしつこく来られ、もう我慢の限界。
路上で口論。
ただ、このドライバーは英語が通じないため、全く話にならない。
埒があかないのは重々承知してましたが、それでも言い続ける他、僕に対抗策はありませんでした。
それでも30分口論しても全く進展なし。
周りも何事かと大勢のウズベキスタン人に取り囲まれます。
ドライバーは周りのウズベキスタン人に事情を説明してる模様。
どうせ自分の都合のいいように言ってるんだろう。
ただ、この状況はまずいな。
ウズベキスタン男性との出逢い。
埒が明かないが、絶対に譲歩するつもりはありません。
てか、こっちに非は全くないし。
ただ、この後どうやってこのドライバーを観念させるかを考えていた時。
通行人「どうしました?僕は英語が話せます。」
一人のスーツ姿の男性が話し掛けてきました。
ウズベキスタンでは英語が話せる人の方が珍しいので、突然の出来事に少しびっくりしました。
ぶっちゃけウズベキスタン人全体に対して嫌悪の気持ちを持ち初めていたのですが、一先ず話が通じそうな人だったので、事情を説明することに。
通行人「なるほど。状況はわかりました。悪いようにはしないから、僕に預けてくれませんか?」
ぶっちゃけウズベキスタン人を信用していなかったので、悩みました。
ただ、他にこの状況をどうにか出来る方法もなく、正直頼れるのはこの人だけなので、お願いすることに。
通行人とドライバーが話をしている間、とりあえず気持ちを落ち着かせることに専念しました。
ふーっと呼吸を整えていると、
通行人「終わったよ。日本大使館に連絡すると言ったら逃げるように立ち去って行ったよ。」
ドライバーとの最低の出来事はこうして終わりました。
この人がいなかったらどんな結末になっていたか想像も出来ません。
通行人にお礼を言い、ホテルに向かおうとすると
通行人「あのドライバーがホテル前で待ってるかもしれない。少し僕の家で時間を置いた方がいい。」
あのしつこさだ。
確かにそれは一理ある。
お言葉に甘えて、彼の家に一旦避難することに。
彼の家に向かう道中、彼について色々教えてもらいました。
彼の名はアクバル。
旅行会社と自宅での英語教師の二足のわらじを履く僕より少し年上の男性。
英語が話せるのは、昔インドネシアで留学と働いていたからだそうでした。
アクバルは家に向かう道中、お腹空いてないか、必要であれば僕がお金を出すから何でも言ってと優しい言葉を何度掛けてくれました。
ただ、僕はひとつ疑問がありました。
何で見ず知らずの東アジア人を助けてくれたのか?
端から見ていたら凄い言い争いをしていて、関わりたくもないような状況だったと思います。
ぶっちゃけ、僕がアクバルの立場ならその場をそそくさと離れていっています。
するとアクバルはこう答えました。
「インドネシア時代、ウズベキスタン人一人だった僕と一番仲良くしてくれたのは日本人だった。彼にはたくさんのことを教えてもらった。だから日本人に見えた君を放っては置けなかっただけさ。」
頭が上がりませんでした。
日本で外国人が困っていた時、同じことが出来るだろうか。
ただ、彼のその恩義に対する思いが僕を助けてくれたのは事実。
僕にはやることが2つ出来ました。
まずは彼への直接の恩返し。
サマルカンドに滞在した3日間。
彼の英語の授業の手伝いをさせてもらいました。
何も出来ないけれど少しでも恩返しがしたくて。
ただ、その度彼は僕を夜ご飯に連れていってくれました。
地元の人しか知らないようなレストランで、サマルカンド一美味しいと言われているラグマン。
本当に美味しかった。
お金は払うと言っても全く取り入ってくれませんでした。
これじゃ恩返しにならないじゃないか。
悔しいなぁ。
国の印象は人で決まる。
結局、サマルカンド滞在中は毎日アクバルと会い、晩御飯を共にし、最終日はアクバルの家に泊まらせてもらいました。
ある日、他の日本人とも話したいとのアクバルの要望を叶えるため、宿が一緒だった友人を晩ご飯を同席してもらったのですが、その友人分も含め、最後まで全くお金を払わせてくれませんでした。
本当に感謝してもしきれません。
アクバルがあそこを通らずにいれば僕はウズベキスタンが大嫌いになっていたでしょう。
結局、国の印象は人で決まる。
日本の印象も同じでしょう。
2020年が控える中で、より外国人に対する暖かい対応が求められています。
微力ながらも僕も帰国後はアクバルのような対応が出来るように襟を正していきたいと思いました。
今回受けた恩返しのためにも。
アクバル。
本当にありがとうございました。
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