おはようございます。なお吉です。
さて、今日はセルビアの首都・ベオグラード編です。
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ノヴィ・サドを後にし、次なる街を目指します。
次なる街こそ、セルビアの首都・ベオグラード。
※移動方法は上記記事を参照してください。
ここはユーゴスラビア時代の首都でもあります。
つまり、ユーゴスラビア紛争の中心地と言っても過言ではないこのベオグラード。
そんな色んな背景を持っていそうなこのベオグラードを色んな観点で見て回ってきました。
居住地としてのベオグラード
先に述べたようにベオグラードは現在のセルビアの首都です。
前回行った第二の都市、ノヴィ・サドはかなりのどかーな街でしたが、
ここはぶっちゃけ、だいぶ栄えています。
西欧の都市と比べればそこまでですが、大きなアーケードやショッピングモールがあり、いわゆる先進国での生活をしようと思えばなんら支障のないレベル。
それでいて物価はかなり安いです。
こんな大きなピザ1片が30円ぐらい。
30円って(゚A゚;)
かのキャベツ太郎さんとこのピザが同じ値段だと思うと、グッとくるものがあります。
……え?ない?(゚A゚;)
それはさておき、味も中々美味しく、このピザは重宝して、毎日食べていました。
ちなみに店はここ。
他にもプリェスカヴィツァと呼ばれるセルビアのファストフードなる超巨大なハンバーガーもオススメ。
その大きさ、顔ぐらいだそうです。
あれ?俺の顔の方がデカい……
超肉厚でジューシー。かなり美味しい。
200gぐらいの巨大なパテが入っていて、これも200円ぐらい。
特にここミカンっていうお店のプリェスカヴィツァが絶品でした。
こんな感じで食はコスパが素晴らしい。
治安についても正直危ないと感じる場面はほとんどなく、かなり過ごしやすい街でした。
なので、あまり訪問する人がいないため有名ではないものの、かなり沈没向けの街だと感じました。
観光地としてのベオグラード
ただ、例え居心地が良いとは言っても観光するものがなければ旅人は寄り付かないもの。
なので、街をブラブラしながらおもしろスポットと素敵スポットを探してきました。
まずはこちら。
聖サヴァ教会。
セルビアは東方正教会の教会が数多くあるそうで、西欧の教会とはまた違う形や雰囲気の教会を見て回ることが出来ます。
例えばこちら。
姿形からして、よくあるゴシック様式の教会とは一線を画します。
内部も同様ですね。
どちらかと言えばモスクのような雰囲気ですよね。
そんな教会の中でも聖サヴァ教会は東方正教会としては世界最大規模を誇るというこの聖サヴァ教会。
その姿がこちら。
確かに超巨大です。
イスタンブールのブルーモスクぐらいの大きさがあるんじゃないか?と思うサイズ。
その偉大さからか、平日でも多くの信者さんが祈りを捧げに来ていました。
ん?そんな威厳のあるスポットの何がおもしろスポットなのかって?
外観からは分からないんです。
なので、中に入ってみます。
こちら。
ん?(゚A゚;)
完全なる工事現場。
そうなんです。ここまだ未完成なんです。
てかね、未完成の建物って結構多くあるんです。
サグラダ・ファミリアなんかもそれに当たりますよね。
ただ、この聖サヴァ教会の工事現場っぷりは群を抜いてます。
バリバリ重機入ってるし。
一応、本堂は横の方にあるんですが、
やはりほぼ工事中。
これだけ工事中なのに、公開されてることにまず驚き。
その上、この状態なのに祈りを捧げにやってくる信者さんの多さにさらに驚き。
信仰の力って、凄い。(小並感)
この外観と内部のギャップ、ある種見応えがあるのでオススメです。
さて、次は素敵スポットですね。
ベオグラード要塞。
ここは高台になっていてベオグラードの街を見下ろすことが出来るんだとか。
てな訳で登ってみます。
要塞というだけあって、城壁に囲まれ、中々雰囲気のある場所。
ちなみに要塞の側には軍事博物館があるようで、外にはミサイルやら大砲、戦車など物騒なものが多数。
ただ、やっぱりちょっとかっこよく見えちゃうんですよね、こういうの。
さてさて、高台に登りましたが、残念ながらここはあまり高くないのと、市街地から少し離れているため、綺麗に見下ろすことはできず。
ただですね、
サンセットが凄い綺麗。
遮るものがないため、地平線近くまで夕日を眺めることが出来ます。
また、この日はタイミングよく綺麗なうろこ雲が出ていたので、夕焼けとのコラボが一際美しかったです。
紛争地としてのベオグラード
さて、ここからガラッと雰囲気が変わります。
ベオグラードはユーゴスラビア紛争、具体的にはその中のコソボ紛争において重要な意味の持つ街。
コソボ紛争時、NATO軍からの空爆を受けた街だからです。
このNATO軍というのは、歴史の授業で習ったであろう、第二次世界大戦後に出来たアメリカや西欧を中心とした軍事同盟を指します。
コソボ紛争とは、ユーゴスラビア連邦解体の中で、セルビアの一部であったコソボが独立を図ったことに端を発した独立紛争です。
この紛争は収集のつかない泥沼の争いに発展してしまったため、NATO軍が介入することになりました。
問題はその介入方法。
当時、セルビアはロシア側の勢力、いわゆる東側勢力であったため、NATO軍はコソボ側に加担することになり、その結果、セルビアの首都であるここベオグラードを空爆することに至りました。
※余談ですが現在も東側勢力であるため、街中の土産物屋にはプーチン大統領のTシャツなんかが売ってたりします。
この空爆は1999年3月24日から6月10日までの78日間に渡って行われ、公的機関、病院、ホテル、教育機関、中国大使館(これは誤爆だそうですが…)などが破壊され、ベオグラードは壊滅的な被害を受けました。
この空爆によりセルビアは降伏。コソボ紛争は終結したというのが事の顛末です。
ちなみにこの空爆は国連安保理の裏付けなく行われたものだそうです。
※安保理を開くと常任理事国内の東側勢力のロシア、中国の反対が必至で、否決されることが確実のため。
泥沼化していたとは言え、NATO軍という第3勢力の介入により降伏を余儀なくされたセルビア側からすれば、NATO軍は恨むべき対象。
ノヴィ・サドのあのメッセージも、このような背景から書かれたのでしょう。
この空爆を忘れまいと、ベオグラードにはその傷跡を残した建物があります。
政府系の建物が建ち並ぶその名も空爆通りにある2つの建物がこちら。
砲弾が当たり、えぐられたように破壊された建物。
これを見た時はその被害の大きさに本当に言葉を失います。
20年弱経った今でもその威力の大きさを容易に想像出来ます。
これが78日間も断続的に行われたのであれば、ベオグラードは本当に地獄そのものだったでしょう。
正直、NATO軍が行った空爆の是非は、知識の乏しい僕では判断が出来ません。
ただ、その武力による紛争終結は悲劇を産んだことには違いないと。
その傷はこのベオグラードの地に忘れられない恨みの象徴という形でべったりと残されている。
セルビアの恨みは消えること無いのでしょう。
ただ、セルビア政府もそれを利用しているようです。
この建物の側には巨大な軍広告(と思われるもの)があります。
また、この場所から少し歩いた先にある政府庁舎。
その前には、
NATO軍が空爆を行ったことで2500人もの人が亡くなったことを忘れないよう大々的に掲げています。
これはまだわかります。それだけ恨みを持っていても致し方ない。
ただ、これだけではないんです。
これを見た時、正直ゾッとしました。
東側勢力として国政を進めていくため、空爆の傷をはっきりと残し、国民のNATO軍への恨みを煽るように政府自ら仕向けているように思えてなりませんでした。
この国に、本当の意味でのユーゴスラビア紛争終結は訪れるのでしょうか。
まとめ
ベオグラードは非常に過ごしやすい街であると同時に、ユーゴスラビア紛争時の傷が今もはっきりと残っている深い闇を抱えた街と極端な二面性を持つ街でした。
ただ、どちらの面も非常に重要であることには変わりないので、その事実を知れただけでも、この街に来て良かったです。
あっ、そうそう。
このベオグラードにはもう一つ、変わった面がありました。
それが、メディカルツーリズムならぬ、デンタルツーリズムが盛んだということ。
ベオグラードは格安で歯の治療やセラミック化が出来るとして、世界各国から治療目的でやってきている人が多いんだとか。
歯のセラミック化を考えられている方、ベオグラードへのデンタルツーリズムもありかと思いますよ。
ではでは、今日はここまで!お付き合い頂き、ありがとうございました!
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