トレッキングド素人がエベレストベースキャンプに挑戦したら。【2.試練】

2日目のお話


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6:30。普段ならまだ眠っている時間であるが、身体を起こす。

 

目的地はナムチェバザールという、ベースキャンプまでの間で最も栄えた街らしい。

 

そして、いよいよ今日から登りが始まる。

 

しかも情報に依れば急勾配の坂が待ってるとのこと。

 

先に挑戦した旅人仲間もこの坂が一番大変だったと口を揃えて言う。

 

まぁ、何とかなるだろう。

 

登山経験がないからこその強がりなのか、これまで体育会系でやってきた経験からなのか、妙な自信を持っていた。

 

朝食を済ませ、トレッキングスタート。

 

昨日は下りが中心であったのと、十分な睡眠を取ったことにより、身体は絶好調である。

 

序盤は緩やかな登り。

 

本当にここの自然は素晴らしい。

 

青々とした川、雄大な山。

 

周りの雰囲気を楽しみながら進んでいく。

 

ただ、足を踏み外さないように足元の道には細心の注意を払う。

 

当然、うんこも踏まないように。

 

踏んでしまってはモチベーションに酷く悪影響を及ぼすことになるだろう。

 

道は歩き始めの頃は昨日と同様の山道出会ったが、次第に少し変わって岩造りの道に。

 

結構ゴツゴツしている。細心の注意を払っていても、石同士がぶつかり、たまに滑る。

 

旅を始めるに当たり、靴はファッション性を捨ててでも本格的なマウンテンブーツを選んで本当によかったと実感した。

 

隊列はアムリット、僕、しゅんくんの順番。

 

アムリットに引っ張られるように進んで行くのだが、たまに引き離されそうになる。

 

道がゴツゴツしており歩きづらい。遅れを取らないよう急いで歩を進める。

 

また、アムリットはジグザグに歩いていることが多い。理由は分からない。

 

僕は無駄な体力を使いたくなかったので、最短ルートを選んで着いていく。

 

延々と坂道と段差が続く。

 

徐々に高度が上がってきてるのがわかる。

 

足の疲労感と息切れする回数が増してきてる。

 

まだまだ半分にも満たない。頑張れ自分。

 

スタート地点の川沿いから登り続け、気付けば結構な高さまで登ってきた。

 

目の前にかなり大きな吊り橋が見えてきた。

 

高さはどれぐらいだろうか。ざっと200mは越えていると思う。

 

実際に渡ってみると実感する高さが凄い。

 

下を見れば遠くに川が見える。風も強い。

 

僕はこのような吊り橋は好きだ。

 

何と言うか、普通歩けないような場所を歩いている不思議な感覚が楽しい。

 

ただ、高所恐怖症の方なら、ここでギブアップしてるだろうな。

 

中間地点で昼食を取り、再出発。

 

しばらくして自分自身の変化に気付く。

 

あれ?進むスピードが落ちてる?足が上がらない。息がずっと切れる。

 

ペース配分ミス。

 

足が鉛のようだ。全く前に進まない。

 

しんどい。しんどい。しんどい。

 

所々に挟まれる休憩が天国のようだ。

 

水泳をしていた際のメニュー間のインターバルを思い出していた。

 

でもまだまだ先は長いらしい。

 

ここまで来たら根性だ。根性論は嫌いだが、気持ちが切れたらおしまいだ。

 

気付けば隊列はアムリット、しゅんくん、僕になっていた。

 

しかも、僕だけかなり遅れ気味だ。

 

何とか休憩所で追い付き、出発してから徐々に離されるというのを繰り返す。

 

しゅんくんはまだまだ余裕そうだ。話を聞くと足を溜めていたとのこと。やはりペース配分はトレッキングには必須らしい。

 

自分の体力を過信してたツケだ。ばか野郎。

 

声を出したり歌を歌ったりして気を紛らせてはいるが、限界も近い。

 

二人には先に行ってもらって、足を止めて体力回復に努めようか。

 

いや、それでは道がわからなくなる。

 

辛い。しんどい。ここで足を止めてしまおうか。

 

そんな負の感情を何とか振り払い歩を進める。

 

歩を進めるモチベーションとなっていたエベレストビューポイントに到着した。

 

ここからエベレストを見ることが出来るとのこと。

 

最終目的地、やっぱり見てみたい。

 

だが、あいにくの天候により、その姿を臨むことは叶わなかった。

 

気力が一気に落ち込む。

 

限界は刻一刻と近付いていた。

 

残ったカラカラの気力だけで着いていっていると、アムリットから今日の目的地、ナムチェバザールが見えたとの知らせが。

 

ずっと下を向いていた顔を上げると、少し先に街らしき風景が。

 

あー、俺って単純だな。やる気出た。

 

一気に掛け上がりたいところだが、気持ちと身体がマッチしない。足が進まない。

 

そりゃそうだ。体力と身体は当に限界を迎えていた。

 

残った気力だけを頼りに進み、ナムチェバザール、到着。

 

達成感というよりかは、到着出来たことへの安堵感の方が強かった。

 

それと自分自身の過信について猛省した。

 

ずぶの素人が甘く見た結果が自分に帰ってきた。

 

無駄な自信は身を滅ぼしかねない。

 

昔見たドラマか映画かで言ってた「山を舐めるんじゃない。」

 

まさにその通りだ。

 

ただ、なんとかたどり着いた。これだけは紛れもない事実。

 

明日に繋がった。明日は高度順応日のため、お休み。

 

もう自分に対し失望したくない。

 

自分自身のやり方や動きについて、しっかりと見直そう。


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1件のコメント

  1. おもしろい(^_^)
    楽しく読ませてもらいました。
    気づけば読んでるこっちも一緒について行っている気持ちでした🎵息切れはしてないけど。
    次を読むのが楽しみだ🎵

Coment

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