おはようございます。なお吉です。
数日前の大阪震源の地震、皆さん大丈夫でしたか?僕は家族含め幸い何事もなく安堵しています。
さて、記事の方は旅記事に戻ります!リオのカーニバル2日目!
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待望のリオのカーニバルの会場に入るも、あまりの遠さに見たいものも見れず悔しい思いをした初日。
2日目の2月12日。朝が再びやってきました。
実はこの日がリオのカーニバル、最終日。
つまり、ラストチャンス。
全てをここに賭けようと思います。
という訳で、
夜まで、おやすみ。
前日の体力の限界を考慮し、この日は夜まで何もしません。体力温存。
そして夜9時を目処に宿を出発。
たくてぃーは昨日で満足してしまったらしく、今日は別行動。
仕方ない。ジジイとババアで会場に向かいます。
良席チケットゲットなるか?ダフ屋交渉再び
さて、今日もまずしなければならないことは、ダフ屋からのチケット入手。
昨日で要領はわかったので、あとはお目当てのチケットを探して購入するだけ。
今日のターゲットはセクター12、13以外。
欲を言えば審査員席があると言われているセクター6,7辺りをゲット出来れば尚良し。
いざ、交渉スタート。
ダフ屋は昨日と同じくかなりの数がいるので、見つけるのは問題なしです。
問題はチケット。
多くのダフ屋が持っているチケットはセクター12、13。
つまりゴミチケット。
お目当てのチケットではないので、スルー。
何人か聞いてみて、セクター11より前のチケットを持っていても、金額が交渉しても300レアルが限界だったり。
意外と難しいぞ、これ。
何人かダフ屋に聞きまわって交渉していた、そんな時でした。
何やら奇妙な赤い帽子を被ったアジア人が、すぐそばに張り付いてきたんです。
なんだこの不気味なおっさん……
はじめは交渉の金額に聞き耳を立ててる人かと思ってあまり気にしてなかったのですが、結構長い時間いたので、気になってちょっと話し掛けてみることに。
彼の名前は治郎さん。
過去に世界一周をされていた旅人で、今回は休暇を利用して南米旅に来られたんだとか。
旅をしていた経験からスペイン語もある程度話すことができ、加えてリオのカーニバル経験者なんだとか。
心強い不気味なおっさん仲間を新たに加え、交渉を重ねていくことに。
ただ、最終日のせいなのかお目当てのチケットと出会う回数も少なく、金額が中々下がらない。
ただ刻々と時間だけが過ぎる状況。
これでは何のために来たのかがわからないので、ある程度妥協して入ろうとのこと。
そして交渉の末、
セクター4のチケットをゲット。
220レアル(約7,200円)。
見たいスタート付近の席だったし、金額も納得。
ただ、これだけの高額チケット。
偽物だったら怖いので、先に治郎さんに入ってもらって本物か確認。
無事、本物だったので、僕らも追って中に入ります。
今度こそ、迫力満点のカーニバルが見れるのか?
期待と不安が混ざった感情のまま、通路を進んでいくと、
息を、呑みました。
圧倒的迫力。まさしくこれを見にブラジルまで来たんです。
目の前に突如として現れた圧倒的な人、人、人。
そうだよ、俺が見たかったのはこれなんだよ。
ぶっちゃけ、隊列なんてめちゃくちゃです。
縦も横も全く揃ってないの。
でも、この圧倒的な数の人。
これだけの人が衣装を揃えて陽気にステップを踏んでいる。
ただそれだけで、驚くべき迫力と熱気が発せられていて、心躍る光景が目の前にありました。
また、ソロダンサーもこれだけはっきりと。
いいお尻ですね〜。
また、ここからだと昨日気付けなかったポイントも、たくさん発見できました。
例えば、これ何だと思います?
そう、楽器隊。
あの大音量のリオのカーニバルの音源がまさか生演奏だったなんて思いもよらなかったので、本当に驚きました。
でも逆を言えば、これだけの人が奏でる音だからこそ、あそこまでの大音量を作り出せているのでしょうね。
次はこちら。
そう、清掃。
各チームが終わる度に、急ピッチで清掃が入る様子がここからだとバッチリ見ることが出来ました。
その仕事の速さ、中々見ものでした。
そんなこんな昨日見れなかった”人”ばかり見ていましたが、
地方車もバッチリ。
昨日はカメラのズーム越しに見ていたものが、裸眼でも細部まではっきりと見ることが出来る。
細部の装飾、人、表現しているもの。
それらが全て五感にダイレクトに訴えかけてくるので、本当に圧巻でした。
加えて、今日はパフォーマーの皆さんの動きだけでなく、表情までもはっきりと。
最高です。
また、ここセクター4をはじめとする高額エリアは固定の贔屓チームを応援する人が集まっていたのですが、それでも贔屓チームだけでなく全てのチームに対し大きな声援を送っていたのも、凄く好印象。
それにね、
ビールもくれたしね(にっこり)。
この現地のおっちゃんいわく、
「カンナバル(=カーニバル)の楽しみ方だって?
ビール→カンナバル→ビールだよ!」
もう、好き。
荒ぶるヤベーやつ。奇跡への序章
あれ?そう言えば、治郎さんは?
辺りを見回すと、少し不満気な治郎さん発見。
どうしたんだろう?
どうやら治郎さん、このチケットは1階席の”FRISAS”というエリアのチケットと思って買ったんだとか。
楽しいことは楽しいけど、治郎さん的にはやはり1階で見たかったご様子。
治郎さん主体で買ったチケットなので、めちゃくちゃ謝られましたが、僕たちは結構今の席でもかなり満足なんですけどね。
ここで治郎さんが動きます。
何すんだろ?
そう思って着いていくと、そこは出口付近。
この男、何をする気だ……
まさか…外に出てもう一度チケットを買い直すのか……
ドクンドクン…
すると治郎さん。
おもむろに帰りそうな人目掛けて突撃。
な、何だ!?
戻ってくる治郎さん。
治郎さん「いやー、FRISASから帰る人にチケットを交換して貰おうと思って」
あっ、この人ヤベーやつだ(゚A゚;)
確かに僕たちも自分のチケットで会場への入場は完了済み。
その後にあるのは、各セクターのエリア毎のチケット目視チェックのみ。
原理的には帰る人の入場済みチケットでもFRISASには入れるが……
そもそも突然声掛けてきたアジア人に使い古しのチケットと言えど、怪しくて交換なんてしてくれないでしょ……
正直、若干冷ややかな目で眺めていました。
何人かに果敢にアタックする治郎さん。
声を掛け始めて10分ぐらい経った頃でしょうか。
治郎さん。
FRISASのチケットゲット。笑
驚きです。
もはや巷のナンパ師も驚きの積極的アタックの甲斐あって、念願のチケットをゲットされていました。
治郎さん曰く、全員分の3枚ゲットしたかったそうなのですが、1枚だけでも凄いことです。
FRISASの感想を聞かせて貰えると言うことで、この後の1チーム終わった後に、再度この出口付近で待ち合わせをすることに。
いや、執念を見ましたね。
この後、1チームを存分に楽しみながらも、やっぱり脳裏に残るのは、治郎さんの執念と圧倒的行動力。
行動の是非は確かに問われるかもですが、あれだけ圧倒的に一歩目が速い人は単純に凄いなーって感服しました。
さて、1チームの演目が終わり、再度集合場所に行ってみます。
きっと興奮した状態の治郎さんが来るんだろうね。
そんなことを思いながら待っていると、遠くに治郎さんが見えました。
赤い奇妙な帽子を被ってるからすぐ分かる。
おーい、治郎さー……
なんか口笛吹きながら近付いてくるーー(゚A゚;)
怖いよー、治郎さん怖いよー。
何事かと思いつつも治郎さんと合流するやいなや、
治郎さん、
スッと2枚のFRISASチケット出してくるじゃないですか(゚A゚;)
治郎さん「帰る人に友達ここに誘いたいって言ったらくれたよ♪」
治郎さん、貴方……
やっぱりヤベーやつだ。
ともあれ、急遽全員でFRISAS席に入場。
チケットをくれた人に僕たちのチケットを手渡し、交換完了。
さて、1階席FRISAS、どんなものかというと、
えっ!ちょっと待って!
ホンマのホンマに最前列やんけ!!
しかもセクター6って言ったら審査員席の目の前、最高の席じゃないですか。
治郎さんホント……ヤベーやつ過ぎるよ……
※状況をそのまま書いてますが、正直このやり方は諸々問題やトラブルの元になる可能性が高いので、オススメは全くしません。
最前列で見る、リオのカーニバル大フィナーレ!
さて、治郎さんの導きでこんなあり得ない場所までやってきてしまいました。
本当に興奮が止まらない。
だって、夢だったリオのカーニバルに参加しているだけでも十分なのに、その最前列ですよ!?
ただ、どうやら次のグループがこの日の最終グループだそうな。
最後の1組でもここで見れるだけでもう幸せです。
目に焼き付けたいと思います。
という訳で、そうこうしていると、
最終グループが来た!
ちょっと!
待って待って!!
近すぎるって!!!
もう目と鼻の先に数百人ものパフォーマー集団が通り過ぎていくのです。
これまで”集団”としてしか見えなかったものが、”個人”として見ることも出来るようになったのです。
頑張るおじいちゃん。
笑顔はじける演奏者。
情熱的なソロダンサー。
圧巻。
これ、朝の4時とかですよ?
それでこの元気、迫力。
加えてね、
地方車、近っ!
……そりゃそうなんだけどね。
でも、
パフォーマーさんの迫力が段違いなんだわ。
ただ踊ってるだけなのではなく、各地方車のコンセプトに合わせた動きが、ここからだとはっきり分かるんです。
もうね、初めて言います。
泣きかけました。
ぶっちゃけ、全体で何を表現しているかは上から見た方がわかります。
でも、真横から見ることで、本当に”個人”の力が合わさっての”集団”ってのがはっきりわかるのと、その個人も一人ひとりがただの歯車としてではなく存分に楽しんでる姿を見ると、その個人の楽しさが複合されて巨大なものとなり、見ている側に感動という形で届いているんだなーって。
もはや何を言ってるかわからないですが初めてです、誰かが表現しているものを見て泣きそうになったのは。
1チーム分。時間にすれば1時間もないぐらいですが、本当にリオのカーニバルに来て良かったと心から思える程の感動を得るには十分な時間でした。
感動のフィナーレ!え?俺たちも参加出来るの?
そんな感動に包まれながら見ていた最前列でのリオのカーニバル。
後ろの方をチラッと見ると、もう集団も残りわずか。
あぁ、これで終わりか……
前日、疲れですぐ帰ったのからは想像出来ない程、全力で楽しむことが出来たリオのカーニバル。
かなり満足。
そう思っていたら、
あれ?何か観客が中に入ってね?(゚A゚;)
これまでパフォーマーが踊っていたエリアにドンドン中に乗り込んでいく人々。
状況を理解出来ないでいると、横にいるおじいちゃんが一言
「中に入ってきな!フィナーレだ!」
皆が皆、カンナバルの陽気な音楽に乗って、自由に楽しむ。
時に見ず知らずの人同士でも楽しみを共有し合う。
見るカンナバルも最高に楽しいのですが、実際にその場に飛び込むってのも、本当に楽しい。
この自由で陽気な環境こそ、リオのカーニバルの大きな魅力の一つなんでしょうね。
距離にして1kmぐらいかな?時間にして30分程で名残惜しいながらも、いよいよゴール。
最高の時間でした。
ありがとう、リオのカーニバル。
まとめ
今回、不思議な縁や運により、色んな角度からリオのカーニバルを体感することが出来ました。
総括して言えることは、誰しもが全力で楽しんでいるからこそ、これだけの大きな感動な空間が作ることが出来たんだということ。
リオのカーニバルは所詮見るだけでしょ?
僕も最初はそう思ってました。
でも、見る側も全力で一緒にリズムを刻み、歌を歌ったりも出来るので、まさに参加者の一部。
だからこそ、大きな感動を得た時、この場にいれたことに何故か大きな達成感も一緒に得ることが出来ました。
そんなイベント、世界を回ってきてもここだけだったので、やはりこのリオのカーニバルには特別な力があるんだなーって感じることが出来ました。
うん、全然まとまってない。
ですが、文字数が5000字超えてるので、まとまってないものの僕の想いは書き切れたと思うので、この辺でお開き。
お付き合い頂き、ありがとうございました!
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