8日目のお話。
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一時間起きに目が覚める。
高山病の薬の副作用による尿意だ。
昨日から再発した高山病は、あまり回復していない。
トイレに行き、水を飲む。
途中でギブアップすべきか考える。
いやいや、やっぱりギブアップしたくない。
ここまで来たらあとは意地だ。
朝には良くなっていればいいのだけど。
起床時間。高山病は……あまり変化がない。
意気消沈。
飲み合わせはしたくないが、ロキソニンを取り出す。
これで良くならなければ、下山を考えよう。
朝食を終え、荷造りをして外に出ようとする。
いつも通りの流れ。
ただ、今日は気分は重い。まだ頭痛は酷い。
そんなマイナスな感情が一瞬にして覆された。
快晴。
このトレッキングの中で一番の快晴ではないだろうか。
それが一番必要なタイミングでやって来たのだ。
そう、今日はいよいよベースキャンプに向かう日。
所謂、このトレッキングの集大成である。
早速、歩を進める。
徐々にヒマラヤの山々が姿を現し始める。
意味わからん。
感動を表す言葉を言いたかったが、適切な言葉が出ず、出た言葉がこれである。
乱暴な言葉だが、これが全てだった。
雪化粧をした雄大な姿の数々に、ただただ圧倒された。
言葉が無くなるほど、無性に感動した。
そりゃそうだ。この景色を見るために長く大変なトレッキングをこなして来たのだ。
先へ進む。
どんどんと出てくるヒマラヤ山脈に感動が止まらない。
そんな時、ふとした事に気付く。
高山病の症状がかなり良くなっている。
頭痛がメインだった高山病だったので、ロキソニンが効いたのか?
いや、ただ目の前にあるものに圧倒され、高山病を忘れたか?
もうどちらでもよかった。
足取り軽く歩を進める。
今日というタイミングで復活出来たのは、これまでトレッキングを頑張ってきたご褒美なのか?
そんな下らないことを考えながら、今日の宿のあるゴラクシェプに到着。
さて、ここからが勝負。
不要な荷物を宿に置き、ベースキャンプを目指すのである。
時刻は10時。まだ昼食を取るには早いので、帰ってきてから取ることに。
ベースキャンプまでは200mほど登るみたいだが、そこまで大変ではないだろう。
これが甘かった。
ぬかるんだ道、断崖絶壁の道、不安定な岩場で作られた道、急激なアップダウン。
どれもハードな道が続いていた。
ただ、ここまで来たらあとは想い。
どれだけベースキャンプに行きたいか次第。
途中、エベレストがその姿を現したり、
広大な氷河に圧倒されたり、
他の雄大な山々の勇姿にも力を貰い、
そして、ついに。
エベレストベースキャンプ到着。
もう言葉は出なかった。
正直、思っていたよりもこじんまりとした場所であったが、多くの人がここを目指し、到着し、願いを込めて置いていったであろう数多くのタルチョがはためき、それをヒマラヤの山々が囲うようにそびえ立つ。
ここは多くの登山家の夢の始まりの場所。
神秘的な雰囲気に包まれ、言葉がなくなる。
そんな唯一無二の空間であった。
そして、何よりしゅんくんと無事にたどり着くことが出来て、本当に良かった。
高山病や負傷、体力問題等、簡単に来れたとは思っていない。
ただ、出発時に決めた二人でベースキャンプまでたどり着くという約束を果たすことが出来たことに対し、満足感に包まれた。
あっ、ここでも10-FEETタオルは掲げておきました。
さて、ベースキャンプから宿に戻ろう。
―――
そうした時、異変があった。
足が進まない。疲労感が酷い。
これは高山病の症状とは何か違う。
高山病の時でも着いていくことは出来たのだが、今日は着いていくことさえ困難だ。
ゆっくりと自分が出来る範囲で進んで行く。
一体どうしてしまったのかと焦りと不安で苛まれる。
アムリットやしゅんくんに頻繁に待って貰いながら、何とか宿には戻ってこれた。
何故、急にこのような事態になったのか?
自問自答をしてみた。
答えは2つ。
1つ目が目標達成による脱力感。
目標としてきたベースキャンプに無事たどり着けたことで、気が抜け、力が抜けた。
2つ目がエネルギー切れ。
ベースキャンプまでの距離と道のハードルの高さを甘く見ていたため、帰り道の途中にしてエネルギー切れを起こしてしまった。
明日から、帰りが始まる。
無事にカトマンズに戻って初めてトレッキングを完遂したと言えるので、目標達成後もまだまだ気を抜かず、歩を進めようと気持ちを新たにした。
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とても興奮しています。
ベースキャンプ到着おめでとう!